小さい頃からドッジボールで遊んだり、水泳の記録会に出たり、体を動かすほうが楽しくて、勉強はあまり好きじゃなかったんです。だから、高校を卒業したら就職したいと思って、進んだのが地元の商業高校。情報システム科のクラスで学んだのですが、社会で役立つ資格を取れるだけ取ってやろうと、心に決めていました。10種類以上の資格を取ると賞状がもらえるので、簿記、ワープロ、プログラミング、電卓検定など、いろんな資格を取りましたね。
長いお休みの時は、スーパーでレジ打ちのバイトをしました。お金の出し入れに関わったこともあり、「お客様とやり取りしているお金って、どんな風に流れていくんだろう?」そんな疑問から、お金の動きに興味を持つようになったんです。そうそう、初めてお給料をもらったのもここでした。手にしたのは2万円でしたが、高校生にとっては大金ですから嬉しかったなあ。お店のお客様も優しくて、見ず知らずの私を心配してくれたり、気軽に声をかけてくれたり。しみじみ、地元のあたたかさを実感しましたね。