子どもの頃に好きだったこと?プラモデルとか、工作とか、ものをつくることですかね。おじいちゃんが何でも自分でつくっちゃう人でいろんな工具を持っていたから、工作の課題が出た時は、材料や工具を借りていろいろつくったなあ。自分で手を動かして、形になっていくのが楽しくて、つい熱中しちゃうんですよ。中学生の頃から機械に興味を持つようになって、高校は工業高校へ。短大は基礎工学、編入した大学では機械工学を専攻して、鍛造の研究室に入りました。鍛造って金属を叩いて成形する加工で、金型などで圧力を加えて製品をつくる技術なんです。卒業研究では、材料を無駄なく使う技法を研究していたんですが、シミュレーションばかりで何かつまらなくて。実際に金属を曲げたり、絞ったりする研究室のほうが面白くて、そっちばかり手伝っていましたね。やっぱり、自分の手でいろいろ工夫するほうがね、断然好きなんですよ。