ストーリー17

好きを叶える
モノづくり。

佐藤 大介

株式会社大武・ルート工業 製造技術

モノづくりの
楽しさにハマった少年時代。

 子どもの頃に好きだったこと?プラモデルとか、工作とか、ものをつくることですかね。おじいちゃんが何でも自分でつくっちゃう人でいろんな工具を持っていたから、工作の課題が出た時は、材料や工具を借りていろいろつくったなあ。自分で手を動かして、形になっていくのが楽しくて、つい熱中しちゃうんですよ。中学生の頃から機械に興味を持つようになって、高校は工業高校へ。短大は基礎工学、編入した大学では機械工学を専攻して、鍛造の研究室に入りました。鍛造って金属を叩いて成形する加工で、金型などで圧力を加えて製品をつくる技術なんです。卒業研究では、材料を無駄なく使う技法を研究していたんですが、シミュレーションばかりで何かつまらなくて。実際に金属を曲げたり、絞ったりする研究室のほうが面白くて、そっちばかり手伝っていましたね。やっぱり、自分の手でいろいろ工夫するほうがね、断然好きなんですよ。

モノづくりの
楽しさにハマった少年時代。

 子どもの頃に好きだったこと?プラモデルとか、工作とか、ものをつくることですかね。おじいちゃんが何でも自分でつくっちゃう人でいろんな工具を持っていたから、工作の課題が出た時は、材料や工具を借りていろいろつくったなあ。自分で手を動かして、形になっていくのが楽しくて、つい熱中しちゃうんですよ。中学生の頃から機械に興味を持つようになって、高校は工業高校へ。短大は基礎工学、編入した大学では機械工学を専攻して、鍛造の研究室に入りました。鍛造って金属を叩いて成形する加工で、金型などで圧力を加えて製品をつくる技術なんです。卒業研究では、材料を無駄なく使う技法を研究していたんですが、シミュレーションばかりで何かつまらなくて。実際に金属を曲げたり、絞ったりする研究室のほうが面白くて、そっちばかり手伝っていましたね。やっぱり、自分の手でいろいろ工夫するほうがね、断然好きなんですよ。

佐藤大介さん
エピード

見つけた!岩手の技術で
世界と勝負する会社。

 最初に就職したのは、筆記用具の部品を製造する会社でした。シャープペンシルやボールペン、万年筆といった製品の部品をプレス加工するのですが、3年ほど量産現場で製造管理を担当して、その後は技術課でプレス加工に使う金型製造などを担当しました。技術課の仕事は、いろんな金型をつくれるので楽しかったんですが、長いこと働いているとどうしてもマンネリ気味になってしまって。新たな仕事に挑戦したいという気持ちが芽生え始めていた頃、家庭の事情で岩手に帰らなければならなくなったんです。
 これは、チャンスだと思いました。自分の技術を生かせて、実家から近い会社はないものか…。ハローワークで検索してみたら、大武・ルート工業という会社を見つけました。下請けではなく、自社ブランドを製造していたところも気に入ったポイント。しかも、ネジ供給機という製品を世界30カ国以上に輸出している会社だったんです。まさかそんな会社が、近所にあるなんて思ってもいませんでした。早速面接してもらい、1週間後には合格通知を受け取っていました。

見つけた!岩手の技術で
世界と勝負する会社。

 最初に就職したのは、筆記用具の部品を製造する会社でした。シャープペンシルやボールペン、万年筆といった製品の部品をプレス加工するのですが、3年ほど量産現場で製造管理を担当して、その後は技術課でプレス加工に使う金型製造などを担当しました。技術課の仕事は、いろんな金型をつくれるので楽しかったんですが、長いこと働いているとどうしてもマンネリ気味になってしまって。新たな仕事に挑戦したいという気持ちが芽生え始めていた頃、家庭の事情で岩手に帰らなければならなくなったんです。
 これは、チャンスだと思いました。自分の技術を生かせて、実家から近い会社はないものか…。ハローワークで検索してみたら、大武・ルート工業という会社を見つけました。下請けではなく、自社ブランドを製造していたところも気に入ったポイント。しかも、ネジ供給機という製品を世界30カ国以上に輸出している会社だったんです。まさかそんな会社が、近所にあるなんて思ってもいませんでした。早速面接してもらい、1週間後には合格通知を受け取っていました。

佐藤大介さん
エピード

中小企業だからこそ、
成長できる機会がある。

 大武・ルート工業の自社ブランドは、工場で使用される自動ネジ供給機と、屋内でランニングやウォーキングを行う医療用・研究用・アスリート系用のトレッドミル。その製品工程の中で私が担当するのは、設計部と製造現場のつなぎ役。設計図をもとに現場で製造するための加工法を考え、そのプログラムをつくっているんです。加工には様々な種類があるのですが、一部の加工を外注することもあって、そのやりとりも仕事の一つ。少ない人数で全工程を手がけますから、うちでは仕事を兼務するのが当たり前。その反面、自分の裁量で自由がききますし、判断のスピードが速いのも、うちの会社の良さだと思います。
 任される仕事はいろいろですが、新しい工具や機械の導入に関わったり、新たな知識や技術を吸収したり、前職の経験を生かしつつも、それ以上のことにチャレンジできるのが楽しい。最近は、5面を同時に加工できる機械の操作に夢中です。あれこれ試しながらマスターしていくのが、面白くて。

中小企業だからこそ、
成長できる機会がある。

 大武・ルート工業の自社ブランドは、工場で使用される自動ネジ供給機と、屋内でランニングやウォーキングを行う医療用・研究用・アスリート系用のトレッドミル。その製品工程の中で私が担当するのは、設計部と製造現場のつなぎ役。設計図をもとに現場で製造するための加工法を考え、そのプログラムをつくっているんです。加工には様々な種類があるのですが、一部の加工を外注することもあって、そのやりとりも仕事の一つ。少ない人数で全工程を手がけますから、うちでは仕事を兼務するのが当たり前。その反面、自分の裁量で自由がききますし、判断のスピードが速いのも、うちの会社の良さだと思います。
 任される仕事はいろいろですが、新しい工具や機械の導入に関わったり、新たな知識や技術を吸収したり、前職の経験を生かしつつも、それ以上のことにチャレンジできるのが楽しい。最近は、5面を同時に加工できる機械の操作に夢中です。あれこれ試しながらマスターしていくのが、面白くて。

佐藤大介さん
エピード

理想の暮らしも、
つくっていく。

 転職して3年目、会社で求められる役割も少しずつ変わってきました。これまでは作り手としての楽しさを追求してきましたが、これからは人を動かすことも覚えていかないといけない。でも、うちの会社って、職人気質の頑固な先輩が多いんですよ。仕事をお願いするにしても、機嫌良くやってもらうためのコツがいる。一筋縄にはいきませんが、自分が成長する上で大事な勉強だと思っています。後輩も入ってきましたので、頑張らないと。
 仕事もそうですが、岩手は自分にとっても、家族にとっても暮らしやすい場所です。都会では無理だった庭付きの一戸建ても手に入れ、通勤の混雑からも解放されました。高校時代のラグビー仲間と汗を流すこともできます。また、3歳の長男と1歳の長女の子育てを考えても、自然が豊かで、いい環境が整っています。平日は育児と家事をサポートして、休日は子どもと電車を見に出かけたり、思いきり遊んだり。岩手に戻ってきたからこそ、自分の手で家族との時間をつくり出すことができる。ここでの新たな楽しみを、家族と一緒に見つけていけたらいいですね。

理想の暮らしも、
つくっていく。

 転職して3年目、会社で求められる役割も少しずつ変わってきました。これまでは作り手としての楽しさを追求してきましたが、これからは人を動かすことも覚えていかないといけない。でも、うちの会社って、職人気質の頑固な先輩が多いんですよ。仕事をお願いするにしても、機嫌良くやってもらうためのコツがいる。一筋縄にはいきませんが、自分が成長する上で大事な勉強だと思っています。後輩も入ってきましたので、頑張らないと。
 仕事もそうですが、岩手は自分にとっても、家族にとっても暮らしやすい場所です。都会では無理だった庭付きの一戸建ても手に入れ、通勤の混雑からも解放されました。高校時代のラグビー仲間と汗を流すこともできます。また、3歳の長男と1歳の長女の子育てを考えても、自然が豊かで、いい環境が整っています。平日は育児と家事をサポートして、休日は子どもと電車を見に出かけたり、思いきり遊んだり。岩手に戻ってきたからこそ、自分の手で家族との時間をつくり出すことができる。ここでの新たな楽しみを、家族と一緒に見つけていけたらいいですね。

佐藤大介さん
メッセージ
パーソナル情報

株式会社大武・ルート工業

自動ネジ供給機とオーダーメイドの医療用・研究用・アスリート系用のトレッドミルを製造する、国内のトップメーカー。高い開発力を武器に海外事業を展開しており、中でも世界で初めて「レール交換方式」を考案した自動ネジ供給機は国内トップシェアを誇り、世界30カ国以上に輸出されている。2006年には「文部科学大臣表彰 科学技術賞」を受賞。2008年には「元気なモノ作り中小企業300社」にも選ばれている。

会社情報

〒021-0902 一関市萩荘字金ヶ崎27/TEL:0191-24-3144/代表者:代表取締役 太田義武/設立:1968年10月/資本金:4,000万円/事業内容:医療機器の製造、スポーツ機器の製造販売、小型産業機器等の製造販売/従業員数:48名

22の物語

メッセージ
パーソナル情報

株式会社大武・ルート工業

自動ネジ供給機とオーダーメイドの医療用・研究用・アスリート系用のトレッドミルを製造する、国内のトップメーカー。高い開発力を武器に海外事業を展開しており、中でも世界で初めて「レール交換方式」を考案した自動ネジ供給機は国内トップシェアを誇り、世界30カ国以上に輸出されている。2006年には「文部科学大臣表彰 科学技術賞」を受賞。2008年には「元気なモノ作り中小企業300社」にも選ばれている。

会社情報

〒021-0902 一関市萩荘字金ヶ崎27/TEL:0191-24-3144/代表者:代表取締役 太田義武/設立:1968年10月/資本金:4,000万円/事業内容:医療機器の製造、スポーツ機器の製造販売、小型産業機器等の製造販売/従業員数:48名

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