ストーリー14

森の仕事は、
奥深い。

丸大県北農林/吉田 晃

次へ、次へ。
好奇心の行く先は林業へ。

 ひとつのことを覚えると、次に興味がいってしまう。趣味も多いし、仕事も転々。俺、好奇心が旺盛すぎるのかもしれません。学生時代は柔道とライフセーバー。今は山菜採りにきのこ採り、バイクにドラムに畑いじりに編み物。面白そう!と思うものが見つかると、やってみないと気がすまない。仕事だって、4回も転職してきました。造船業を振り出しに、内装業、電気工事士、船大工。東京でも働いてみたくて、岩手を飛び出したこともありました。新しいことを覚えるのって、楽しいから。
 そんな飽き性とも言える俺が、次に選んだのが林業でした。もともと、林業には3Kのイメージしかなかったんですが、この会社は違った。若い社員が多く、どんどん最新型の機械を入れて、現場の効率化を進めている。最近では、伐倒・運材・造材を一挙に行える、日本でも数台のハイランダーという重機を導入した実績もあります。岩手から、林業の一歩先を拓いていくような社長の考えが魅力的でしたね。

次へ、次へ。
好奇心の行く先は林業へ。

 ひとつのことを覚えると、次に興味がいってしまう。趣味も多いし、仕事も転々。俺、好奇心が旺盛すぎるのかもしれません。学生時代は柔道とライフセーバー。今は山菜採りにきのこ採り、バイクにドラムに畑いじりに編み物。面白そう!と思うものが見つかると、やってみないと気がすまない。仕事だって、4回も転職してきました。造船業を振り出しに、内装業、電気工事士、船大工。東京でも働いてみたくて、岩手を飛び出したこともありました。新しいことを覚えるのって、楽しいから。
 そんな飽き性とも言える俺が、次に選んだのが林業でした。もともと、林業には3Kのイメージしかなかったんですが、この会社は違った。若い社員が多く、どんどん最新型の機械を入れて、現場の効率化を進めている。最近では、伐倒・運材・造材を一挙に行える、日本でも数台のハイランダーという重機を導入した実績もあります。岩手から、林業の一歩先を拓いていくような社長の考えが魅力的でしたね。

吉田晃さん
エピード

決して諦めない。
決して負けない。

 最初は手作業から叩き込まれます。まず1年目に行うのが、伐倒した木の枝一つひとつをチェンソーで切り落とす枝払い。慣れないせいか、1本の木の枝払いに20分もかかるし、筋肉痛になるわ、手にマメはできるわで、体はボロボロ。これを1日ひたすらやり続けるんですから、結構キツかった。でも、慣れるもんなんです。慣れると、もっと早く、もっと綺麗にやりたくなる。思い通りにできた時の快感、ハンパないです。
 一番こだわっていることは、作業のスピード。少しでも速くできれば、そのぶん新しい仕事を覚えられるじゃないですか。枝払いも木の伐倒も機械の扱いも、できるだけ早く自分のものにして、次にいきたい。転職で身につけた知識や技術が、現場の機械トラブルに活かせるように、学んだ分だけ自分を高めていくことができる。だから、キツくても難しくても諦めるわけにはいかない。自分に負けたら、そこで終わりですから。

決して諦めない。
決して負けない。

 最初は手作業から叩き込まれます。まず1年目に行うのが、伐倒した木の枝一つひとつをチェンソーで切り落とす枝払い。慣れないせいか、1本の木の枝払いに20分もかかるし、筋肉痛になるわ、手にマメはできるわで、体はボロボロ。これを1日ひたすらやり続けるんですから、結構キツかった。でも、慣れるもんなんです。慣れると、もっと早く、もっと綺麗にやりたくなる。思い通りにできた時の快感、ハンパないです。
 一番こだわっていることは、作業のスピード。少しでも速くできれば、そのぶん新しい仕事を覚えられるじゃないですか。枝払いも木の伐倒も機械の扱いも、できるだけ早く自分のものにして、次にいきたい。転職で身につけた知識や技術が、現場の機械トラブルに活かせるように、学んだ分だけ自分を高めていくことができる。だから、キツくても難しくても諦めるわけにはいかない。自分に負けたら、そこで終わりですから。

吉田晃さん
エピード

壁は、高ければ
高いほど面白い。

 入社して4年目ですが、今は副班長として現場の段取りを決める立場にあります。これまでは自分のスキルを上げていけば良かったけど、今度は班を一つにまとめていかないとならない。切り出した木材を集めておくための土場をつくって、木を倒して、枝払いをして、造林してと、やることは一緒なんですが、進め方次第で作業効率が全く変わってしまうんです。できる先輩は、仕事の要領が全然違うし、緩急の使い分けがうまい。普段は優しいのに、現場に出ると鬼になる。仕事だから当たり前なんですが、敢えて嫌われ役となってチームを引っ張っていけるのか…それが俺の課題ですね。
 新人の頃は、林業って単純作業のように思っていましたが、実は創意工夫を求められる仕事。経験を重ねたぶんだけ、それに見合った新たなことが立ちはだかってくるから、面白い。自分の成長と、チームの成長と、そして会社全体のレベルアップ。まだまだ勉強です。まだまだやれることがあります。

壁は、高ければ
高いほど面白い。

 入社して4年目ですが、今は副班長として現場の段取りを決める立場にあります。これまでは自分のスキルを上げていけば良かったけど、今度は班を一つにまとめていかないとならない。切り出した木材を集めておくための土場をつくって、木を倒して、枝払いをして、造林してと、やることは一緒なんですが、進め方次第で作業効率が全く変わってしまうんです。できる先輩は、仕事の要領が全然違うし、緩急の使い分けがうまい。普段は優しいのに、現場に出ると鬼になる。仕事だから当たり前なんですが、敢えて嫌われ役となってチームを引っ張っていけるのか…それが俺の課題ですね。
 新人の頃は、林業って単純作業のように思っていましたが、実は創意工夫を求められる仕事。経験を重ねたぶんだけ、それに見合った新たなことが立ちはだかってくるから、面白い。自分の成長と、チームの成長と、そして会社全体のレベルアップ。まだまだ勉強です。まだまだやれることがあります。

吉田晃さん
エピード

奥深い林業の道を、
切り拓いていく。

 転職を重ねていた時の俺は、いつも次に何をしようかということばかり考えていました。でも今は、もっと深く突き詰めたいという気持ちが強いかもしれません。それは林業という仕事が、知れば知るほど奥の深い世界だから。俺という木に、たくさんの枝葉を伸ばしてくれる仕事だからです。
 今、取り組んでいる日本伐木チャンピオンシップの練習もそう。これは5種目のチェンソー競技なんですが、技術の正確さとスピードが問われるもの。0.1mm、0.1秒単位のわずかな差を少しでも縮めていくために、緻密に精度を追求しながら、自分の技を高めていくのが楽しくて。次へ次へと移っていた興味が、今は深く深く掘り下げていくことに向かっているんだから、面白い。仕事の後の練習は大変ですけど、負けず嫌いですからね。やるからにはもちろん、優勝を目指します。

奥深い林業の道を、
切り拓いていく。

 転職を重ねていた時の俺は、いつも次に何をしようかということばかり考えていました。でも今は、もっと深く突き詰めたいという気持ちが強いかもしれません。それは林業という仕事が、知れば知るほど奥の深い世界だから。俺という木に、たくさんの枝葉を伸ばしてくれる仕事だからです。
 今、取り組んでいる日本伐木チャンピオンシップの練習もそう。これは5種目のチェンソー競技なんですが、技術の正確さとスピードが問われるもの。0.1mm、0.1秒単位のわずかな差を少しでも縮めていくために、緻密に精度を追求しながら、自分の技を高めていくのが楽しくて。次へ次へと移っていた興味が、今は深く深く掘り下げていくことに向かっているんだから、面白い。仕事の後の練習は大変ですけど、負けず嫌いですからね。やるからにはもちろん、優勝を目指します。

吉田晃さん
メッセージ
パーソナル情報

有限会社丸大県北農林

担い手不足が問題になっている林業の世界で、平均年齢34歳と若い社員が多い丸大県北農林。造林、間伐、素材生産販売、森林作業の受託を中心とした事業を展開しているが、積極的に林業の機械化を進め、重労働だった現場作業を改革しようと、業界に新しい風を吹き込んでいる。全員が一通りの機械を使いこなせるようになるまで計画的な教育を行っていて、スキルアップのための様々な実習・研修も導入。地域の子どもたちの植林体験のサポートをはじめ、生活道路脇の山の整備にも取り組み、地域とのつながりも大切にしている。

会社情報

〒028-7906 九戸郡洋野町中野12-15-5/TEL:0194-67-2233/代表者:代表取締役 大粒来仁孝/設立:1997年3月(創業:1977年1月)/資本金:1,000万円/事業内容:造林、間伐、素材生産販売、森林作業の受託/従業員数:18名

22の物語

メッセージ
パーソナル情報

有限会社丸大県北農林

担い手不足が問題になっている林業の世界で、平均年齢34歳と若い社員が多い丸大県北農林。造林、間伐、素材生産販売、森林作業の受託を中心とした事業を展開しているが、積極的に林業の機械化を進め、重労働だった現場作業を改革しようと、業界に新しい風を吹き込んでいる。全員が一通りの機械を使いこなせるようになるまで計画的な教育を行っていて、スキルアップのための様々な実習・研修も導入。地域の子どもたちの植林体験のサポートをはじめ、生活道路脇の山の整備にも取り組み、地域とのつながりも大切にしている。

会社情報

〒028-7906 九戸郡洋野町中野12-15-5/TEL:0194-67-2233/代表者:代表取締役 大粒来仁孝/設立:1997年3月(創業:1977年1月)/資本金:1,000万円/事業内容:造林、間伐、素材生産販売、森林作業の受託/従業員数:18名

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