20代は、迷いの真っ只中にいました。東京の大学で電気工学を学んだものの、華やかなマスコミに憧れたり、好きだったファッションの世界で働いたり、親を安心させようと公務員を目指してみたり…。これからどこを目指していけばいいのか、自分でもよくわからなかったんです。ホテルの設備管理の仕事を紹介されたのは、そんな時でした。転職先である岩手県八幡平市のホテルで、最終的に任されたのはショッピングプラザの店長。昔から図工と美術が得意でしたから、手づくりの飾りで商品をディスプレイしたり、業者さんと組んでオリジナルのお土産品を開発したり。アイデアや工夫が功を奏し、店長になって半年で東日本ナンバー1、一年で全国ナンバー1の売り上げを達成。次の目標は何にしようか…と考えている時、当時の取り引き先だった小松製菓の課長に入社を誘われたんです。ホテルマンから、営業マンへ。本社のある二戸が配属先でした。