ストーリー01

子どもたちへとどけ!
いわての恵み。

齊藤 夏生

株式会社津田商店 事業本部

食が、私の道を
つくってくれた。

 私の生まれは県南、藤沢町。鹿やクマが目撃されるような緑豊かな場所で、おじいちゃんが畑でつくった野菜やお米を食べて育ちました。そんな環境にいたからか、食や自然にはずっと興味がありました。小学校の思い出も給食にまつわるもの。当時、献立を考える授業があって、私の考えたメニューが給食に採用されたんです。ホウレン草グラタン、ピラフ、コンソメの野菜スープ、海藻サラダ!栄養のことも頭に入れながら、献立を考えるのが楽しかった。何より、おいしそうに食べてくれる人がいたことが、とってもうれしかった。食への興味が増していったのは、その体験がきっかけでした。
 就職活動の時、いろいろな企業を見ていて目に留まったのは、津田商店。学校給食用の加工食品をつくっている会社で、しかも商品開発職の募集。その時、自分の考えた献立をみんながおいしそうに食べていたことを思い出したんです。子どもの食育や地域の食文化に携わりたい、そう思って釜石にやってきました。

食が、私の道を
つくってくれた。

 私の生まれは県南、藤沢町。鹿やクマが目撃されるような緑豊かな場所で、おじいちゃんが畑でつくった野菜やお米を食べて育ちました。そんな環境にいたからか、食や自然にはずっと興味がありました。小学校の思い出も給食にまつわるもの。当時、献立を考える授業があって、私の考えたメニューが給食に採用されたんです。ホウレン草グラタン、ピラフ、コンソメの野菜スープ、海藻サラダ!栄養のことも頭に入れながら、献立を考えるのが楽しかった。何より、おいしそうに食べてくれる人がいたことが、とってもうれしかった。食への興味が増していったのは、その体験がきっかけでした。
 就職活動の時、いろいろな企業を見ていて目に留まったのは、津田商店。学校給食用の加工食品をつくっている会社で、しかも商品開発職の募集。その時、自分の考えた献立をみんながおいしそうに食べていたことを思い出したんです。子どもの食育や地域の食文化に携わりたい、そう思って釜石にやってきました。

齊藤夏生さん
エピード

みんなが喜ぶ味、
見つけよう。

 津田商店は、三陸産の魚介を中心に使った缶詰、冷凍食品、レトルト食品などを製造販売しています。缶詰やレトルト食品は大手メーカーのブランド製品が多く、冷凍食品は主に学校給食向け。入社当初は事務を担当していましたが、現在は営業の補佐とともに、希望していた開発の仕事にも携われるようになりました。開発担当者の役目は、営業担当の要望にあった商品をつくること。様々な種類の魚を素材に味つけを考えていくのですが、給食向けの冷凍食品はアレルギーに配慮するため、使える調味料は基本の数種類のみ。限られた組み合わせで、新しい味を考える「調味」の仕事がとっても楽しいんです。
 まだ先輩の補助が中心ですが、新商品のアイデアを出す機会も増えてきました。これまで水産加工品は水煮や味噌煮が一般的でしたが、最近は洋風や中華風など種類も豊富。津田商店も、目新しい味つけを増やしている真っ最中です。私もスーパーの陳列棚を見ていると「この味をつくれないかな、アレルギーを持つ人でも大丈夫かな」と、つい研究目線で考えたりします。

みんなが喜ぶ味、
見つけよう。

 津田商店は、三陸産の魚介を中心に使った缶詰、冷凍食品、レトルト食品などを製造販売しています。缶詰やレトルト食品は大手メーカーのブランド製品が多く、冷凍食品は主に学校給食向け。入社当初は事務を担当していましたが、現在は営業の補佐とともに、希望していた開発の仕事にも携われるようになりました。開発担当者の役目は、営業担当の要望にあった商品をつくること。様々な種類の魚を素材に味つけを考えていくのですが、給食向けの冷凍食品はアレルギーに配慮するため、使える調味料は基本の数種類のみ。限られた組み合わせで、新しい味を考える「調味」の仕事がとっても楽しいんです。
 まだ先輩の補助が中心ですが、新商品のアイデアを出す機会も増えてきました。これまで水産加工品は水煮や味噌煮が一般的でしたが、最近は洋風や中華風など種類も豊富。津田商店も、目新しい味つけを増やしている真っ最中です。私もスーパーの陳列棚を見ていると「この味をつくれないかな、アレルギーを持つ人でも大丈夫かな」と、つい研究目線で考えたりします。

齊藤夏生さん
エピード

長く愛される
ライバルに続け。

 給食用メニューのご要望は県内外、様々な場所からいただきます。その中で、出荷する地域に合わせて味つけを変えたり、土地に馴染みある食材を使ったりすることも津田商店の特徴。私たちが扱うのは、岩手の海で育ったとれたての魚ですから、素材の良さを生かしつつどんな料理にしていくのかが、腕の見せ所です。私の商品開発のライバルは、津田商店が40年近くつくっている「サバの銀紙焼き」。愛知県の学校給食向けの冷凍食品なのですが、ずっと愛され続けているロングセラー商品なんです。思い出の給食は?という質問に、「もう一度サバの銀紙焼きが食べたい」と答える人も多いみたいで。釜石でつくられた商品が、遠く離れた愛知県の子どもたちの「おいしい」につながっていることが、誇らしくも羨ましい。
 限られた条件の中で、多くの人に受け入れられる味つけを考えるのは試行錯誤の連続。新しい味は簡単に採用されるわけではありません。でもいつか、みんなから愛される料理で子供たちの成長を支えたい、それが私の目標です。

長く愛される
ライバルに続け。

 給食用メニューのご要望は県内外、様々な場所からいただきます。その中で、出荷する地域に合わせて味つけを変えたり、土地に馴染みある食材を使ったりすることも津田商店の特徴。私たちが扱うのは、岩手の海で育ったとれたての魚ですから、素材の良さを生かしつつどんな料理にしていくのかが、腕の見せ所です。私の商品開発のライバルは、津田商店が40年近くつくっている「サバの銀紙焼き」。愛知県の学校給食向けの冷凍食品なのですが、ずっと愛され続けているロングセラー商品なんです。思い出の給食は?という質問に、「もう一度サバの銀紙焼きが食べたい」と答える人も多いみたいで。釜石でつくられた商品が、遠く離れた愛知県の子どもたちの「おいしい」につながっていることが、誇らしくも羨ましい。
 限られた条件の中で、多くの人に受け入れられる味つけを考えるのは試行錯誤の連続。新しい味は簡単に採用されるわけではありません。でもいつか、みんなから愛される料理で子供たちの成長を支えたい、それが私の目標です。

齊藤夏生さん
エピード

岩手から、全国の
子どもたちの成長を支えたい。

 子どもの頃から、当たり前のように地元の食材を食べて育ちました。それは、今思えばとても恵まれたこと。そこから生まれた食への関心は、進学や就職など人生の選択場面で、私のよりどころになってくれました。
 じゃあ、今の時代はどうかといえば、食生活が乱れがちな子どもも多いと思います。だからこそ、給食はバランスよく栄養を摂る大事な時間。添加物を一切使わず、安心できる素材で、味を吟味したメニューをこれからも生み出していきたい。私たちのつくった給食を食べた子どもたちが大きくなった時、あの料理、懐かしいなと思い出してもらえるような、愛される味を…。子どもの頃、私自身を育ててくれた岩手の食材と料理がたくさんあったように、今度はこの釜石から、日本中の子どもたちに岩手の海の恵みを届けていけたら嬉しいです。

岩手から、全国の
子どもたちの成長を支えたい。

 子どもの頃から、当たり前のように地元の食材を食べて育ちました。それは、今思えばとても恵まれたこと。そこから生まれた食への関心は、進学や就職など人生の選択場面で、私のよりどころになってくれました。
 じゃあ、今の時代はどうかといえば、食生活が乱れがちな子どもも多いと思います。だからこそ、給食はバランスよく栄養を摂る大事な時間。添加物を一切使わず、安心できる素材で、味を吟味したメニューをこれからも生み出していきたい。私たちのつくった給食を食べた子どもたちが大きくなった時、あの料理、懐かしいなと思い出してもらえるような、愛される味を…。子どもの頃、私自身を育ててくれた岩手の食材と料理がたくさんあったように、今度はこの釜石から、日本中の子どもたちに岩手の海の恵みを届けていけたら嬉しいです。

齊藤夏生さん
メッセージ
パーソナル情報

株式会社津田商店

釜石市に本社を構える株式会社津田商店。三陸の豊富な水産資源と海外を含む独自のルートで、優良な原料素材を安定的に確保し、全国の学校給食に供給する冷凍食品や、大手メーカーの缶詰等の加工製造を行っている。東日本大震災で被災し休業を余儀なくされたが、平成24年4月に釜石市鵜住居町に新工場を再建し業務を再開。独自の生産管理システムを駆使し、おいしく、安心品質の商品を提供し続けている。

会社情報

〒026-0301 釜石市鵜住居町第10地割30-1/TEL:0193-29-1800/代表者:代表 取締役社長 津田保之/設立:1956年5月/資本金:9,900万円/事業内容:水産加工品の製造販売(調理冷凍食品・缶詰・レトルト食品 他)/従業員数:189名

22の物語

メッセージ
パーソナル情報

株式会社津田商店

釜石市に本社を構える株式会社津田商店。三陸の豊富な水産資源と海外を含む独自のルートで、優良な原料素材を安定的に確保し、全国の学校給食に供給する冷凍食品や、大手メーカーの缶詰等の加工製造を行っている。東日本大震災で被災し休業を余儀なくされたが、平成24年4月に釜石市鵜住居町に新工場を再建し業務を再開。独自の生産管理システムを駆使し、おいしく、安心品質の商品を提供し続けている。

会社情報

〒026-0301 釜石市鵜住居町第10地割30-1/TEL:0193-29-1800/代表者:代表 取締役社長 津田保之/設立:1956年5月/資本金:9,900万円/事業内容:水産加工品の製造販売(調理冷凍食品・缶詰・レトルト食品 他)/従業員数:189名

22の物語