中学生の時、応援団長になったことがありました。応援団長って、みんなを厳しく怒るイメージありません?僕は怒られるのが嫌いだったから、優しい応援団長を目指しました。先生には「もっと怒れ!」って怒られていましたけど(笑)。福祉の道に進んだのも、仲の良かった友人がうつ病を患ってしまったことがきっかけ。根本的に人を励ましたり楽しませたりすることが好きなので、彼の力になりたい一心で、仙台の福祉大学へ進学し、精神医学を専攻しながら社会福祉やメンタルケアを学びました。
卒業後は、実習先だった岩手県内の障がい者施設に就職しましたが、そこでは、大学で学んだ福祉の理念と、現場とのギャップを目の当たりにしました。福祉の現場は忙しいから、つい利用者を急かして、手を貸してしまう。利用者の自立をサポートすることが仕事のはずなのに。利用者を応援したい気持ちがあるのに、変えられない現状。あまりにも不本意で、福祉を続ける意味がわからなくなって、生協の配達員に転職をしたこともありました。